gochicのブログ

高円寺でユーロヴィンテージ・ミリタリーを扱っているお店

グランパシャツについての考察

いつも当店をご利用いただきまして誠にありがとうございます。

 


どうも、及川です。

 


今回は、グランパシャツについての考察です。

 

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【1950s France Grandad shirt】

 

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【1950s France Grandad shirt】

 

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【1960s Night shirt】

 


古着好きの方で、その名を耳にした事がないと言っても過言ではない、ましては持っていないとかありえないと言ってしまっても過言ではない「グランパシャツ」。

 


実は、私は持っていません笑

 


古着好きとは言えませんね。

 


グランパシャツと言えば、長い着丈とプルオーバーが特徴的ですよね。

 


私は紳士服店で働いている事もあり、色々とクラシックなシャツを資料なので見てきましたが、あの様なデザインはグランパシャツだけしか見た事がありません。

 


そこで、今回はグランパシャツについて色々調べた内容について綴っていきたいと思います。

 


まず、グランパシャツとは。

グランパシャツは歴史的に1930年、約100年前から使われていたみたいです。

 

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主にワークウエアやパジャマ、ミリタリーウエアとして使われておりました。ヴィンテージアイテムとしてもお見かけするのも主にユーロ圏の物になりますので、ユーロ圏で多く仕様されていたデザインかと思われます。

 


では、グランパシャツは何故プルオーバーなのでしょうか。

 


シャツの歴史を紐解きますと古代ローマまで遡ります。

シャツの原型は古代ローマ帝国で使用されてチュニックとされており、それは頭から被るスリット付きのものでした。

 


つまりはプルオーバータイプのものです。

 

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この時代ボタンは、装飾品として使われておりましたので、服になんてもったいなくて付けれなかったのかもしれません。

 


19世紀頃にやっとボタンが普及し始めるまで、ボタン付きのシャツは上流階級のみしか着られなかったそうです。

 


この事から考えると、当時のプルオーバータイプのシャツの考えとしてはボタンという装飾品を極力省いた簡素な作りであったという事でしょうか。

 


ワークウエアやミリタリーウエアとして使われていたという背景から考えると頷ける気がします。

 


次に、何故着丈が長いのでしょうか。

正直これは分かりかねます。

 


紳士服に携わってる方ならご存知かと思いますが、元々シャツとは下着のことでした。

 


実は、イギリスで有名なテーラー街のサヴィルロウのシャツ店では、シャツと同じ生地で下着を作れたりします。

 


つまりは、当時のシャツは下着と一体化していました。

そうなってくる必然的にシャツの着丈が長くなければいけません。

 


ということで、当時のシャツは着丈が長かったのです。

 


その名残でグランパシャツの着丈があれほど長いのかと思いますが、実際のところ分かりません。

 


上記のシャツはフォーマル用であって、グランパシャツとはまた違う気がしますので、本当の理由はまた別にあるかもしれません。

 


もっと勉強せねば、ですね!

お詳しい方いらっしゃいましたら是非教えて頂きたいです。

 


こちらの記載内容はあくまでも私の考察です。

ご了承下さい。

 


それでは、ciao!