フランスの歴史が詰まった一本 1930年代フランス軍コロニアルパンツ
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スタッフの大本です。
なんだか台風が近づいてきているようですね。
私は新しいルアーも買ったことだし、台風で海が荒れる前に釣りに行って来ようかと思います...
そんな話は置いといて、今回ご紹介するのはこちらのパンツ。
1930年代のフランス軍で使用されていたコロニアルパンツになります。
どれも人気のあるフランス軍のアイテムですが、その中でもこのパンツは少しマニアックな部類に入るかもしれません。
まず、そもそもコロニアルってなに?このパンツはなんなの?という方にご説明しますと、コロニアルというのは直訳すると”植民地の”という意味になります。
ということは、フランス軍の植民地で使われていたパンツということですね。
ラクダと言われる特徴的なカラーが素敵です。
そしてフランスの植民地支配で広く知られるのが、アフリカ諸国になります。
フレンチヴィンテージと繋げて有名なものをあげるなら、アルジェリアンパンツと言われるアルジェリアで使われていた、アラジンが履いていそうなブカブカで裾だけ極端に絞れるパンツです。
あれはアルジェリアにフランスが設置した、ズアーブと言われる歩兵部隊が履いていたものになります。
今回の趣旨とは違うので載せませんが、当時のズアーブの軍服をみるとなかなかにファッショナブルでカッコいいので、ぜひ皆さんも調べてみてください。
話が逸れましたが、今回のコロニアルパンツはいくつか通常の作りと違う部分があります。
そもそもコロニアルパンツって見つかる数が非常に少ないのですが、見つかったとしても50年代あたりのホワイトのパンツであったり、30年代ごろのでもジョッパーズタイプのものが非常に多いです。
ですが今回の個体は、30年代ごろの個体なのに裾がストレートのタイプです。
これはジョッパーズより履きやすいので嬉しいポイントかなと思います。
その他のディテールを見ていくとフロントのボタンは変えられていますが、サスペンダーボタンは全てウッドボタンとなっています。
こういうところもヴィンテージ好きには刺さるのではないでしょうか。
個人的にすごく推しているポイントは、そのステッチ、縫製になります。
すごく細かいのですが、手縫いで仕立てているのか所々歪なステッチがとても愛らしいです。
しかも、地味にV型にステッチを入れていたり、両玉縁にしていたりフランスらしい仕立ての良さも現れています。
暑いアフリカで使われていただけあって、生地感もサラッとしていて非常に履きやすいです。
ぜひ、歴史を纏ってみてはいかがでしょうか。
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