使われているのは卵白!? 驚きのインディゴリネンスモック
いつも当店をご利用いただき誠にありがとうございます。
スタッフの大本です。
今回は告知からスタートさせて頂きたいと思います...
8/26~29までの間、渋谷の代々木公園近くにあるAMICIさんのところでポップアップをさせて頂くこととなりました!
AMICIさんは普段、セレクト商品やミリタリーなどの古着を扱われているお店です。
詳しくはインスタの投稿から、AMICIさんのアカウントを見に行ってみてください。
そこで当店からヴィンテージのワークウェアなどを持っていき、お客様に新たな提案ができればなと思います。
スペシャルなアイテムも持っていく予定なのでお楽しみくださいね。
宣伝からスタートしてしまいましたが、ここから本題です。
今回ご紹介するのは、around 1900s Indigo linen biaudeになります。
間違いなくユーロヴィンテージのマスターピースの1着です。
そもそもこの服はなんなのかと言いますと、19世紀から20世紀初期のMaquignon(マキニョン)という家畜の仲買人、羊飼い、農夫が着ていた仕事着です。
高密度に織られたリネンは、動物の毛を払い落としやすいそうなので、家畜や羊飼いの方が着ていたのも納得ですね。
そしてインディゴは虫除けと腐食防止に効果があるそうなので、とても理にかなった洋服です。
まずこのアイテムの素晴らしいところはインディゴの色合いです。
まだ洗いにかけられていないものなので、すごく深い藍色、茄子紺にも見えます。
天然藍によって染められたものはこのように深みのある色合いになりますが、1897年に合成インディゴが発明されると天然の藍は衰退していきます。
さらに驚きなのが、この表面の光沢です。
この光沢は、卵の卵白を使用して表面がコーティングされていることによって起きるものです。
なので表面も少しつるっとしており、通常のリネンよりシャリ感が強くなります。
卵白でのコーティングが施されたものは、当時でも富裕層が着ていたとか...
そしてこの深い色合い、表面の光沢、シャリ感は着込んで洗っていくうちに表情を変えていき、色は薄くなっていきますが、それでも奥行きを感じますし、生地はどんどん柔らかく動きが出てきます。
さらに注目してほしいのはその作りです。
すごく細かく寄せられたギャザーが首の後ろと袖口などにあしらわれています。
そして金具のデザインももちろん素晴らしいのですが、その周りのすごく丁寧なステッチ。
一体どれだけの時間をかけたのかと思わされる作りです。
皆様もこの歴史の重みを纏ってみてはいかがでしょうか。
また明日からのご来店もお待ちしております。