gochicのブログ

高円寺でユーロヴィンテージ・ミリタリーを扱っているお店

モールスキンと繻子織

いつも当店をご利用いただきまして誠にありがとうございます。

 


スタッフの及川です。

 


今回はフレンチヴィンテージの定番、モールスキンジャケットについてご紹介していきます。

 

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【1960's France Adolphe Lafant Blue Moleskin Jaket】

 

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【1940's France Mont st Michel Black Moleskin Jaket】

 


モールスキンジャケットと言えば、フレンチヴィンテージを代表する有名なアイテムですよね。

 


モンサンミッシェルやアドルフラフォン等、様々なブランドの物が存在しています。

 


モールスキン生地を使っているからモールスキンジャケットと凄く分かり易い名称ですが、モールスキンとは一体何なのか皆さんご存知ですか?

 


何と聞かれると意外と答えづらいですよね。

 


まず初めに、モールスキンの定義を調べていきましょう。

 


Wikipediaによるとモールスキンとは、

モールスキンは厚手のコットン生地。 「モール」は英語でモグラを意味し、モールスキンは本来はモグラの毛皮のことだが、この本来の意味は英語でも廃れている。」とのこと。

 


つまりは、モールスキンとは厚手のコットン生地の事を指します。正しくワークに相応しい生地ですね。

 


ここまで話して、私は一つ疑問に思う点があります。

 


一般的な厚手のコットン生地だと粗野な物を想像すると思うのですが、フレンチヴィンテージのモールスキンジャケットって上品な印象ですよね。他のワークではない光沢があるというか。

 


実は、そこがフレンチヴィンテージのモールスキンジャケットの面白いところなんです!

 


フレンチヴィンテージのモールスキンはワークでは余りお目に掛からない繻子織で織られております。

 


繻子織とは糸を飛ばし飛ばしに織る方法で、糸の交差する点をなるべく目立ちにくくする織り方です。

 


主に礼服等に用いられ、光沢の強い高級な雰囲気が特徴です。

 


それ故にフレンチヴィンテージのモールスキンには息を呑む程美しい光沢が帯びると言う訳ですね。

 


何故、繻子織にしていたかと言うと昔の服は全て注文服なので、注文を受けてから生地を織らないといけなかった訳です。

その際に、お客様の注文に幅広く対応できるのが繻子織だったんだとか。

 


今では、繻子織でワークウエアなんて考えられませんね。

 


もうそろそろ気温も落ち着き始めているので、ライトアウターとしてモールスキンジャケットを新調してみてはいかがでしょうか?

 


店頭でお待ちしております。

 


それでは、ciao!