なぜこんなにもM47は評価が高いのか
いつも当店をご利用いただきまして誠にありがとうございます。
スタッフの大本です。
私はもともとアウトドアな趣味が多いのですが、最近キャンプ欲が凄まじいです。
でも最初は道具揃えたりでお金がかかるので、今度グランピングみたいな形で行ってみようかと思います。
いつかは好きな車に好きなキャンプ道具積んで遊びにいきたいところです。
ではタイトルにもありますが、今回はM47パンツの評価の高さについて、縫製などから紐解いてみたいと思います。
ユーロヴィンテージが好きな方なら見たことある or 持っている方も多いのではないかと思います。
私も前期・後期合わせて4本持っています。
前期はマイサイズではないですが...
このM47の評価が高くなったのはここ数年だと思っていて、おそらくインフルエンサーの方が発信したのがきっかけなのかなと思います。
ですが、大体調べてもマルジェラがショーで使って、みたいな話が出てくるだけであまり具体的な話というのは出てこない気がします。
なので今回は私の方の考察も交えながら、M47の素晴らしいところについて書いていきたいと思います。
まず先ほども触れましたが、マルジェラがフランスの縫製技術の高さが素晴らしいのを見せるために、M47を裏返しにしてランウェイを歩かせたのは有名な話ですね。
ちなみに1998年のAWのランウェイです。
あとは宇多田ヒカルのAutomaticという曲のMVで本人が着用していますね。
ですがこれだけ聞いても、M47のなにがすごいのかわからないかと思います。
まずは次の写真をご覧ください。
この内側の縫製を見ると分かるのが、全て伏せ縫い or 巻き縫いで処理されていて、とても丁寧に仕上げられています。
アメリカのものであれば絶対と言っても過言ではないレベルで、布端はロックで簡素化されているところを、M47は内側、ポケットのフラップなど全ての縫製において丁寧にされています。
そして次に注目するのはポケットの作りです。
このポケットよく見ると、ポケットの上下に線が入っていると思います。
これはサイドポケットの位置を上げる際に、ポケットの袋布を巻き込んで縫ってしまわないようにわざわざ布をもう一枚継いで仕上げているためこのようになります。
そしてさらに手間や技術が必要になるにもかかわらず、ドレスパンツにみられるような全体がフラットな作りをしています。
そしてここからは私の考察も含めたお話になるのですが、ヨーロッパはアメリカほどきっちり決められたミルスペックがありません。
なので同じM47でもステッチの入り方など作りが微妙に違うことがほとんどです。
なのでそのことも含め考えられることは、フランスの政府がパターンをたくさんのテーラー(仕立て屋)に渡して作ってもらい、その工場はできる範囲の縫製で対応するために、少し変えながら縫っていたのではないかと思います。
そう考えると、作りが非常に丁寧であったり、微妙な違いが多いことにも頷けるかと思います。
本当はここではまだまだ伝わらないこと、M47の違うお話しもあるのですが長くなり過ぎてしまうのでこの辺で。
店頭には前期サイズ43、47、空軍モデル68XL(サイズで言うと31 or 41くらい)がございますのでぜひご覧ください。